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見て、触れて、感じたこと

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先日、ボランティア団体のアークエンジェルズさんの事務所にお手伝いに行ってきました。少人数のスタッフでとても忙しくされている様子をホームページで拝見していたのですが、この日はたまたまお手伝いできることがなく、私はほとんどわんちゃんたちと遊んでいただけでしたが・・・(^^;)

繁殖場から保護されたヨーキーちゃんたちもいました。どの子もきれいなドレスを着て(何と手作り!)一見普通の子と何も変わりのない元気なわんちゃんたち。けれど、よく見ると歯がぼろぼろだったり、目や耳がただれたりしています。無理な出産を繰り返してきたために、カルシウムが極端に不足して歯がぼろぼろになってしまったのです。犬は歯を見ると大体の年齢が分かるのですが、獣医さんでも年齢が判別できないそうです。生まれてから、ただ繁殖のため、お金儲けのためだけに不潔で狭い柵の中で過ごしてきたわんちゃんたち。保護されたときはじっと固まって怯えて表情もなかったそうです。

抱っこした私の手で感じた小さな体のあったかさ・・・この子たちは今までどれだけ辛い思いをしてきたんだろう。

「繁殖業者の後始末を手伝っている、と言われることもあるんですよ」スタッフの方が複雑な面持ちでそう話されました。実際に、法律が厳しくなる前に繁殖犬を処分する業者が続出していて、その手間とお金を惜しんで、ボランティア団体を「利用」する業者もあるそうです。
「でも目の前にしたら・・・そのままほっといたらみんな餓死してしまう。非難されても目の前の命を救おうということになったんです」
実際に保護活動をされている方々は、毎日小さな命の生死を目の前にされていて、その中で少しずつ考え方が違う場合もあるようです。それだけ真剣に命に向き合われているからこそ、いろんな考えがあるのだと思います。

何より、変わらないといけないのは、飼う人の意識だと思います。モスバーガーに入ってるレタスでさえ、作った人の名前が分かるような今日。家族として迎える犬がどんな場所で生まれたのか、どんな人が育てたのか、もっともっと関心を持つべきではないでしょうか。今回のヨーキーちゃんたちを劣悪な環境で飼育していた業者も、業界ではかなりメジャーなところだったそうです。血統書だけでは分からないことがたくさんあるんだな・・・そう思いました。

多分、そんなに長く一緒にはいられない小さな命を引き受けるために、ホームページを見て遠く福井からわざわざ来られている方もいらっしゃいました。スタッフの方や一時預かりをされていた方が、熱心に説明されていました。命を預かること、そして人に託すということは、本当はこういうことなんだなぁ・・・心からそう思いました。

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[E:dog]お知らせ
アークエンジェルズさんの第2回チャリティーオフ会が下記のとおり行われます。ヨーキーちゃんたちも参加します。興味をお持ちの方は是非足を運ばれてみてください。
・日時:4月2日(日)AM11:00~PM15:00
・場所:堺・海とのふれあい広場 駐車場すぐ横のBBQコーナー
詳しくはこちらをご覧ください。


by fukunosukeno | 2006-03-26 21:55