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さよなら またね

たくさんの方からあたたかいお言葉をいただき、本当にありがとうございます[E:shine]
言葉だけで、こんなになぐさめられたり、励まされたりするんだなぁ、としみじみ感じています。



まだまだ思い出しては泣いてしまう毎日ですが、元気に過ごしています。
フクちゃんの思い出だらけの実家にいる父母のほうが、寂しい思いをしているようです。



先日久しぶりに実家に行ったとき、近くのスーパーで花を買って行ったのですが、フクちゃんのための花を持っている自分がなんだかすごく悲しく思えて、道を歩きながら涙をこらえるのに必死でした。


話が少し戻りますが・・・
フクちゃんが天国に旅立つ前日、妹と私は実家に来ていました。
妹はその数日前にも来ていて、フクちゃんが元気がなかったそうで心配していましたが、その日は比較的元気でした。
実家の近くのスーパーで買ってきた鶏肉や野菜を煮込んでいると、フクちゃんはムクッと起き上がり、目をキラキラさせて欲しがり、ぱくぱくとたいらげていました。



外にも出たがって、ほんの少しですがよちよちと外を歩きました。
このときふと、「デジカメ持ってきたらよかったなぁ、もう撮れないかもしれないなぁ」と思いました。
今思うと、何か予感していたのかなぁと思いますが・・・でもこの日は本当に元気だったので、次の日にフクちゃんが旅立ってしまうとは思ってもみませんでした。



前日に携帯で撮った写真です。
これが生きているフクちゃんの最期の写真になりました。



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次の日の朝に母からフクちゃんの具合が悪いとの連絡を受けた私は、そこまで悪いと思わず、家事をしてから午後に実家にむかいました。
私が着いたときには、もうフクちゃんは虫の息で、名前を呼んでも反応がありませんでした。

そして、1時間ほどで天国に旅立ちました。

フクちゃんは私を待ってくれていたのかな。
前の日元気だったのは、最期に元気な姿を見せてくれたのかな・・・
ただの偶然かもしれないけれど、フクちゃんと長い間一緒に暮らしてきた私たちには、フクちゃんがそうしてくれたように思えて仕方がありません。
私が嫁いですぐに旅立ったことも、フクちゃんがそれまで待ってくれていたような気がして仕方がありません。

母の親しい友人の方がフクちゃんに最期のあいさつに来られたとき、こんなお話をされました。
「娘が嫁いでから、うちにいた2匹の犬も相次いで亡くなってね。
なにか役目を終えたっていうか、そういうのがあるのかもしれないね」


いつもおだやかで、めったに吠えることのなかったフクちゃんは、最期の最期まで、苦しそうなときも鳴くこともせず、静かに旅立って行きました。


[E:clover]


フクちゃんが天国へ旅立って二日後に斎場に行きました。

フクちゃんは亡くなる前日まで食欲もあり元気だったので、体はまるまるとしていて、毛もふわふわでツヤもあって、おなかも、鼻も、耳もやわらかくて、二日たっても少し冷たいだけで何も変わらず、いつも家の中でそうしていたように、ただ横になってすやすやと眠っているようでした。
だけど、何度ゆすってもフクちゃんは起きてくれません。
フクちゃんのふわふわの体にもう二度と触れることができなくなると思うと、胸がしめつけられる思いでした。

「フクちゃん、ごめんね」と言いながら、妹と私はフクちゃんの白い毛と茶色い毛を少しずつ切って、とっておくことにしました。
フクちゃんの手形もとりました。

そして、そうこうしているうちに時間になりました。

用事で行けない父の代わりに、私のだんなさんの車にフクちゃんをのせました。
少し早めにでて、フクちゃんが大好きだった川原に寄りました。

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この日は幸運なことに、ぽかぽかと、とても良いお天気でした。
緑がきれいで、土のにおいがして、川がキラキラとして、鳥のさえずりが聞えていました。

フクちゃん、やっと、また大好きな川に来れたね。
フクちゃんはお日さまを浴びてとても気持ち良さそうに見えました。

いつだったか、フクちゃんと川原でのんびりしていたら、四葉のクローバーをみつけたことがあったね。
そして、この日も見つけることができました[E:clover]
フクちゃんといると、たくさん小さな奇跡のようなことがあるね。

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四葉のクローバーと、川原に咲いていた野の花や土も箱の中に入れました。

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そして、斎場にむかいました。


[E:clover]


家族で相談して、お葬式をしてもらうことにしました
フクちゃんが入っている箱は、祭壇の上にのせられて、きれいな布が被せられました。
そして、お坊さんがお経を読みはじめました。

正直言うと、最初は少し形式的な気がして、違和感を感じていました。
けれど、お経や鳴り響くお鈴の音を聴いているうちに、「ああ、フクちゃんはもうここにいなくて、空にいったんだなぁ」と、不思議と納得したような、そんな気持ちになりました。


お経が終わったあと、私は「犬と人間は同じところにいくんでしょうか」とお坊さんに聞きました。
宗教や思想のことはよく分かりませんが、どうしてもそう聞きたくなりました。

お坊さんは、輪廻転生という考えがあること、フクちゃんはこの世では犬だったけれど前世は人だったかもしれない、私たちも前世や来世は人とは限らない、良い行いをしたものはみんな同じ天国にいくんですよ、と丁寧に話されました。


フクちゃんは良い子だったから絶対天国だね。
じゃあ私たちも天国に行けるようにしないと!
私たち家族はそんな風に言い合いました。

今思うと、このお葬式で気持ちを少し切り替えることができたような気がします。
そのせいか火葬のときも、思ったより落ち着いてそこにいることができました。



そして、フクちゃんは骨になりました。

スタッフの方が「結構お年でしたか。腰の骨に隙間がありますね」と言われました。
見てみると、確かにそうでした。
そうか、フクちゃんは足じゃなくて腰が悪かったんだなぁ。
歩くとき、腰が痛かったんだろうなぁ・・・

「でもお年のわりには骨がたくさんしっかり残っていますよ。よく歩かれてたんじゃないですか」とも言われました。
そうそう、散歩が大好きだったから、本当にたくさん歩いたね!
家族みんなくたくたになるくらい、たくさん一緒に散歩したもんね。

歯もきれいに残っていました。
最近はさすがにかたいジャーキーなどは食べなくなっていたけど、最期までドライフードも食べてたもんね。

そして、「お腹の少し上あたりの骨が緑色になってるのは、薬が残っていたのかもしれませんね」と言われました。
このあたりが病気になっていたんだろうなぁ。
こんなに色が変わって・・・しんどかっただろうなぁ。痛かったかなぁ。
それなのに、つらそうな様子もみせず、ほとんど世話もかけず・・・
骨も、歯もじょうぶで、食欲もあったし、病気になってなかったら、もっと早く気づいて治療できてたら、フクちゃんはきっともっと長生きできたのになぁ・・・
そう思うと、とてもつらくなりました。


骨をできるだけたくさんひろって、家に帰りました。



[E:clover]


父はなんだか一番寂しそうにしていて、朝と仕事から帰ってきたときに欠かさずお線香をあげているそうです。
ごはんを食べているとき、ふと足もとにフクちゃんがいるような気がして仕方がないそうです。
お葬式にでられなかったし、気持ちの切り替えができにくいのかなと私は思っています。

母は地域の福祉活動にいくつか参加していて、最近それが忙しくなり気がまぎれてよかったと言っています。
熱帯魚を飼おうかとか、めだかを飼おうかとも言っています。
犬を飼うのは年齢的にもしんどいようです。
夜中にフクちゃんに起こされることがなくなって、よく寝れるようになったそうで、それは良かったなと私も思っています。

妹と私は、それぞれの家にいるときはわりと大丈夫なのですが、実家に帰るとフクちゃんがいないのが寂しくて、つらくなります。
妹はフクちゃんの夢を見ているようですが、私は不思議とまだ一度も見ていません。

フクちゃんに会いたいなぁ~
年に一度、5分だけでも会えるといいのになぁ。


結婚式のときにつかったフクちゃんの写真。
フクちゃん、天国でこんな笑顔で元気にしていますか[E:shine]
ずっとずっと忘れないから、またいつか会おうね。

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by fukunosukeno | 2010-06-09 14:14